社長メッセージ
代表取締役社長
谷澤 和彦kazuhiko tanizawa
「より一層の安全の付加価値を
追求していくことが我が社の使命。」
谷沢製作所は90周年を迎えました。
今、我々は安全に関わる様々な製品を作り、販売する日々を当たり前の様に過ごしておりますが、創業者の日記を読むと、苦難の日々が続き、特に太平洋戦争の中にあっては、多くの経営資源を失い、挫折する姿が書かれています。それでも後を絶たない炭坑の事故の悲惨さを目の当たりにし、事業存続に命を懸けました。
改めて人の命の尊厳を知り、その為に安全を提供する仕事に関われること、創業者に感謝しております。
さて、我が社はヘルメットを主体とし、フルハーネス型安全帯、呼吸器関連などの保護具を初め、トンネルの換気に関わる設備、ウェアラブル、通信機器など幅広く働く人の命を守ることに関わる会社ですが、製造販売以前に、様々な保護具の使い方、安全教育などを積極的に行い貢献している会社です。
人の命の尊さを知り、安全を提案するために様々な製品(モノ)通じて安全(コト)を実現していると言って良いでしょう。
安全文化の浸透と共に、確かに死亡災害事故は減ってきました。しかし毎年事故は発生し、もし正しく保護具を着用していたら、命を失うことはなかったのではないかという事例は必ずあります。様々な検証試験の依頼を受ける度に心が痛みます。
従って、より一層の安全を提案するために、我が社はものつくりにおいても
絶えず定説に挑み、独創に至るという姿勢を重視しております。今できることだけをしようとする限り、製品の進化も乏しく、人の成長はありません。
例として、災害で我々の命を守るレスキュー隊や、消防士のヘルメットは極めて難易度が高く、何度も挫折を余儀なくされますが、開発者は決して諦めることはありません。より一層の安全の付加価値を追求していかなくてはならない、それが我が社の使命だと思っているからです。
また、我が社の市場での強みは、限られた特定の顧客に依存せず、実に多くの顧客に恵まれていることです。従って、様々な市場の要求に対して、提案するチャンスが多いということです。何より、安全で貢献することに誇りを感じている社員が多いことが我が社の強みです。